あなたのオンライン状況を理解する

友人に手紙を送るとき、封筒に相手の住所を書きますね。同じように、インターネットに接続する全てのデバイス（パソコンやスマホ）には固有のアドレスがあり、それがIPアドレス（Internet Protocol Address）です。

IPアドレスは、例えば「192.168.1.1」のように、ドットで区切られた4つの数字のセットで構成されます。各数字は0～255の範囲で、ウェブサイトを開いたりメッセージを送る際、デバイスはこのIPアドレスを使って通信します。

好きなウェブサイトを開くとき、ブラウザに「www.google.com」などの名前を入力します。しかし、コンピュータは「google.com」のような名前ではなく、IPアドレスを理解します。

まずリクエストはDNSサーバー（ドメインネームシステム）に送られます。DNSはインターネットの電話帳のようなもので、サイト名とIPアドレスを照合します。DNSサーバーが目的のウェブサイトのIPアドレスを教えてくれます。

その後、あなたのコンピュータはそのIPアドレスにリクエストを送り、ウェブサーバーがサイトのデータを送信します。ブラウザがこのデータを処理し、画面にウェブページを表示します。

インターネットは巨大な都市のようなもので、各デバイス（パソコン、スマホ、サーバー）はそれぞれ建物のようなものです。建物ごとに固有の住所（IPアドレス）があり、通信時にはこの住所を使用します。

コンピュータがメッセージを送る際、仮想的な封筒にメッセージを入れ、宛先のIPアドレスを記載します。

このメッセージは、ネットワーク内の様々なルーター（道路や橋のようなもの）を経由し、目的のIPアドレスに届けられます。

インターネットでは、データの送受信を管理するために特定のルール（プロトコル）が存在します。

インターネットプロトコル（IP）は、IPアドレスを管理します。トランスミッション・コントロール・プロトコル（TCP）は、データが正しく届くよう保証する役割を果たし、メッセージが失われたり遅れたりすると、TCPが再送要求を出します。

HTTP（ハイパーテキスト転送プロトコル）はウェブサイトのデータ転送を管理します。「http://」や「https://」で始まるウェブサイトを開くと、HTTPまたはHTTPSがデータを要求します。

つまり、これらのプロトコル（IP、TCP、HTTP）は、インターネットのルールブックです。データの送信先（IP）、正確な到達（TCP）、読み取り可能な形式（HTTP）を管理し、スムーズな通信を実現します。